第2章§3には「Our Mission(ミッション)」を書き込みます。
先ほどの「経営理念」とどう違うのでしょうか?
ミッションは、経営理念を受けて(前提として)、対外的にこの会社は社会にどのように貢献していくのか?を定めたものです。
と言葉で言っても、難しいので、先ほどと同じように実例を出してみましょう。
◆「スターバックス」のミッション◆
人々の心を豊かで活力のあるものにするために
ひとりのお客様、一杯のコーヒー、そしてひとつのコミュニティから
ここに書かれた原則を、是非毎日に活かしてください。
OUR COFFEE
私たちは常に最高級の品質を求めています。
最高のコーヒー豆を倫理的に仕入れ、
心をこめて焙煎し、
そしてコーヒー生産者の生活をより良いものにすることに
情熱を傾けています。
これらすべてにこだわりをもち、追求には終わりがありません。
Our Partners
情熱をもって仕事をする仲間を私たちは「パートナー」と呼んでいます。
多様性を受け入れることで、一人ひとりが輝き、働きやすい環境を創り出します。
常にお互いに尊敬と威厳をもって接します。
そして、この基準を守っていくことを約束します。
Our Customers
心から接すれば、ほんの一瞬であってもお客様とつながり、
笑顔を交わし、感動経験をもたらすことができます。
完璧なコーヒーの提供はもちろん、
それ以上に人と人とのつながりを大切にします。
Our Stores
自分の居場所のように感じてもらえれば、
そこはお客様にとって、くつろぎの空間になります。
ゆったりと、時にはスピーディーに、
思い思いの時間を楽しんでもらいましょう。
人とのふれあいを通じて。
Our Neighborhood
常に歓迎されるスターバックスであるために、
すべての店舗がコミュニティの一員として責任を果たさなければなりません。
そのために、パートナー、お客様、そしてコミュニティがひとつになれるよう
日々貢献していきます。
私たちの責任と可能性はこれまでにもまして大きくなっています。
私たちに期待されていることは、これらすべてをリードしていくことです。
Our Shareholders
これらすべての事柄を実現することにより、共に成功を分かち合えるはずです。
私たちは一つひとつを正しく行い、
スターバックスとともに歩むすべての人々の繁栄を目指していきます。
これからも、いつまでも
いかがでしたでしょうか?
長い文章ではありますが、スターバックスが、自社を取り巻く人達に対して、どのように貢献したいかが、示されていると思います。
経営理念であれミッションであれ、これらは全て企業の情熱を示したものです。
単に作っただけでなく、これらを「クレド(教条)」と称してカードにし、社員に常に持たせている会社や毎朝皆で唱和するという会社も数多くあります。
「私たちは、なぜこの会社に集まったのか」「この会社は、どのようにして社会に貢献していくのか」を常に意識してもらうためです。
経営理念やミッションを作るのは、簡単ではありません。
頭の中に汗をかく位に、徹底的に考え抜かなければ、心の奥底にある「答え」は出て来ません。
でも、このミッションがある会社は、強くなっていきます。
是非、あなたの事業計画にもこのページは追加して頂きたいと思います。
文責:神永将行
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