シルバーウィークだからこそ、「夢」を見つめ直してみよう!と渋沢栄一の言葉を読みながら思った件
文責:神永将行
(写真:wikipedia掲載写真を加工)
夢なきものは理想なし。
理想なきものは信念なし。
信念なきものは計画なし。
計画なきものは実行なし。
実行なきものは成果なし。
成果なきものは幸福なし。
ゆえに幸福を求むる者は
夢なかるべからず。
明治時代を生き抜いた英傑は何人もいるが、渋沢栄一は知らない人も多い。
いや、有名なんだけど、そこまで有名でないというか。言い方が難しいのだが。
なんで知らない人が多いかというと、それは、多分、彼が財閥を残さなかったから。
あなたは、三井や住友や安田などの名前は知っているだろう。
そう、これらはすべて戦前の財閥だ(他にも浅野、川崎、藤田、、など沢山ある)。
渋沢栄一は、多数の銀行をはじめ500以上(!)の会社の設立に関わった。
でも彼は、自らの名前を冠した財閥は残さなかった。だから知られていないだけなのだろうと思う。
でも、とんでもない経営者だ。もともとは大蔵省(現:財務省)のエリート。でも退官後にものすごい勢いで、あまたの会社の設立に携わっていく。
wikipediaによれば、
第一国立銀行(現:みずほ銀行)
東京ガス
東京海上日動
王子製紙
田園都市(現:東急電鉄)
秩父セメント(現:太平洋セメント)
帝国ホテル
秩父鉄道
京阪電気鉄道
東京証券取引所
キリンビール
サッポロビール
・・・
・・・
などなど多くの会社設立に関わっている。今ではその多くが巨大企業だ。それだけの地盤を築く力があった経営者であったといえる。
その渋沢栄一が残した(とされる)言葉が美しい。先ほども引用したが
夢なきものは理想なし。
理想なきものは信念なし。
信念なきものは計画なし。
計画なきものは実行なし。
実行なきものは成果なし。
成果なきものは幸福なし。
ゆえに幸福を求むる者は
夢なかるべからず。
「夢」があるからこそ、「幸せ」にたどり着くんだよ、という道程を示してくれている。
その途中のいずれが欠けても、幸せにはたどり着けない。
私は、この言葉を以下のように解釈している(学問的に正しいかどうかは別)。
①まずは、夢をえがけ。大きな夢から小さな夢までどんな夢があってもいい。それらを明確にイメージすることが重要だ。○○を所有したい、から日本国をこう変えたい、までどんな夢でも良い。でも明確にイメージできなければ駄目だ。
②明確に夢をイメージできたら、そこにふさわしい自分や自分の会社の姿が自ずと見えて来るはずだ。その姿が「理想の姿」ではないだろうか?あなたは今、その姿を目指しているだろうか?夢の大きさが、その品格の大きさに影響してはこないだろうか?
③理想の姿の自分や自社であれば、どんな判断軸で動くだろうか?その判断軸こそが信念である。信念(=判断軸)がブレてしまっては駄目だ。
④信念(=判断軸)がしっかりしているからこそ、将来へのマイルストーンとしての事業計画が立案出来る。ブレブレだったら、将来の計画なんて、立てられるはずがない。
⑤計画を立てられなければ、何をすべきか分からないから、「実行」することができない。
⑥実行することができなければ、「達成するべき成果」を生む事はできない。ここでいう「成果」は「業績」とか「売上」とか、そういうものでは決してない。多分「理想の姿に向かって進んでいる」こと、それ自体を指しているのではないだろうか。
⑦成果(=理想の姿に進んでいること)が感じられなければ幸せを感じることはできない。
「幸せ」の定義は、はば広い。何をもって幸せというかについては、これはほぼ哲学的な話だ。
ただ、自分は昨日よりも少しでも(夢に向かって、理想の姿に向かって)成長していると感じることは、夢が明確であればある程、「幸せを感じる」状態であることは間違いない。頂上を目指し、山をのぼっていて、一歩一歩ゴールに近づいていけば、うれしいだろうし、実際に頂上に到達すれば、喜びもひとしおだろう。
あなたは、「明確な夢」を持っているだろうか?
このシルバーウィークに、誰にも邪魔されない一日をもうけて、夢を洗い出し直すのもおすすめだ。夢を洗い出すことができれば、その後は、その夢に向かうマイルストーンを作ってみよう。最初から長過ぎる計画は疲れてしまう。まずは今年の年末までの計画をきちんと作成することからはじめるといい。
P.S
「夢を洗い出す」って、どうすればいいの?っていう人もいると思うが、とにかく白い紙に書きまくった方がいい。書いて書いて書きまくる。ペンだこ出来るくらいまで書いたことって学生時代が最後だと思うが、ビジネスパーソンこそ書くべき。パソコンでキーボードを叩いちゃ駄目。やっぱりペンとかの筆記用具で書く事自体に意味がある。これはやってみれば実感するので、是非筆記用具は持ちあるいて頂きたい。
参考までに、こんな記事もあったので、シェア。
「書く」ことでなぜ人生に差がついたのか?【脳にいい成功者の習慣】
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