第3章§3は、顧客のニーズです。
第3章では、ここまでで、市場について考えて来ました。
しかし、購買するのは顧客です。その顧客のニーズがどのようなものなのかが分かって居なければ、どのような商品を市場に投入したとしても、市場に受け入れられることはありません。
どのような書き方をすれば良いか、下記でまずは具体的な例を見てみましょう。
顧客のニーズの具体例
(※この例は、筆者が”なり切って”考えた仮の例ですので、事実とは異なります。あくまで事例としてとらえてください。)
(※ファストフード業界に風穴をあける!と考えているベンチャー企業を想定して書きました。)
当社の顧客は、従前までのファストフードレストランで提供されるファストフードに飽きてきた層が該当する。この層の顧客には以下のようなニーズがある。
①安心志向
価格が安価で、気安く食べられるファストフードは、日々購買する対象である。しかしながら、近年の健康志向の高まりによって、ファストフード=悪ととらえる層も出て来ている。当社は、こうしたニーズに、価格は安価なままで、無農薬で育てた野菜を主とし、店舗内で調理(顧客からはキッチンの様子が見えるようになっている)したものだけを提供する。
②肉中心→野菜中心へ
従前まで業務用の牛肉等は比較的安価で安定供給が可能であり、利益率安定のために使うことが多々あったが、しかし、肉中心のメニューから離れたいと思う層も多く、当社では国内の野菜工場で作られた野菜のみを使い、新鮮さ・安心を提供していく。
③いわゆるファストフード店っぽさの回避
ファストフードでよく見られるいわゆる”ファストフード”を連想する店内に飽きて来ている。高級志向の店舗なども改装されているが、”ファストフード”らしさは払拭されていない。当社では、ワインバルを参考に、「ちょっと歴史がありそうなスタンディングスタイルのバー」をイメージし店内を改装した。
いかがでしたでしょうか。ちょっと実際の事例ではないので、若干チープ感がありますが(笑)。そこは大目にみてください。
さて、ここで書く「顧客のニーズ」は、可能であれば、
お客様が既存の競合の提供するサービスに満足していないこと
を記載して欲しいのです。
顧客のニーズは、どんどん変化して行きます。
既存の競合では対応出来なくなってきた新しいニーズに、あなたの会社が提供する製品・サービスが解決法を示す事ができれば、そちらに顧客がシフトする可能性も高い、と想像出来るのです。
あなたの会社が属する市場で、
顧客が現在満足していないニーズはありますか?
文責:神永将行
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