第3章§4は「ポジション獲得戦略」です。
第3章§1で、ポジショニング・マップを作成しました。上図の左上にあるのがそれです。
上図には「矢印」が描いてありますね。
この矢印は、自社のポジション以外の所から、いかにして顧客を自社に呼び込んで来るか?を示しています。
ポジショニング獲得戦略とは、「他のポジションから、いかに自社のポジションに引き込むか」についての戦略です。
上記の例で考えれば、「高単価:高機能」の象限から引っ張ってくるためには、「おなじ機能で、いままでよりも低価格」という顧客へのアピールが必要になります。
一方「低単価:低機能」の象限から引っ張って来るためには、「現在の価格以上は出費出来ないが、いままでの商品・製品の機能では満足できない」という層に対して「いままでの価格で、いままでよりも高い機能を提供する」という顧客へのアピールが必要になります。
これらを、説明として記載していきます。
もっとも重要なことは、
「ポジショニング・マップ」が適切に出来ていること
です。
ポジショニング・マップが適切にできていないと、ポジショニング獲得戦略を書くのが難しくなります。もし、ポジショニング獲得戦略を獲得する時に違和感を感じたら、第3章§1のポジショニング・マップが適切でない可能性が高いです。もう一度第3章§1に戻ってポジショニング・マップを再度作成することが必要です。
文責:神永将行
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