【第5章§1】マーケティング戦略で説明した通り、マーケティングと営業は不可分の関係にあります。
まだ【第5章§1】マーケティング戦略を見ていないかたは、一度読んでおいてくださいね。さて、ここでは、読んでいるという前提で、営業戦略について話をしていきます。
マーケティング活動により、
自社との接触を持った顧客候補(見込客といいます)を契約にまで持ち込む活動
が営業活動です。
この活動を最適化し、より高い契約率を出すための戦略が営業戦略といえます。
この戦略の最大のキーポイントは
セールスステップ
です。
下記に、非常に簡素化したセールスステップの例を図で示します。
上図は、非常に簡略化したセールスステップです。
セールスステップとは、縦軸に「セールス機能(ニーズの把握など)」を取り、横軸に「セールスアクション(プレゼンなど)」を取り、表にしたものです。
1つのセールスアクションは、1つのセールス機能に合致
しています。
例えば、「ヒアリング」というセールスアクションは「ニーズの把握」というセールス機能に対応していますが、ここのアクションが上手くいっていない、もしくは機能の目的を達成できていない(=つまり、きちんとヒアリングができていないため真の顧客のニーズが把握できていない)と、次のステップに進んだとしても、その先は上手くいきません。
ボタンを掛け違えているので、上の事例ですと次のステップの「プレゼン」は、顧客のニーズを反映できていないので、焦点がずれた提案になってしまい、上手く行かなくなってしまうのです。
大切なのは、この
セールスアクションとセールス機能を一致させる
ということ。
各社様によって、このセールスステップは異なります。業種業態によっても異なります。まずは自社のセールスステップを作成してみてください。
また、一部店舗提供型のサービスですと、「セールスステップが使えない!」と思ってしまう場合があります。
例えば、飲食店を考えてみましょう。
飲食店はマーケティング活動でお客様を店舗に呼び込めば、店舗内で営業することはないように思えます。
しかし、実は、それは誤解です。
飲食店の店舗内でのホール接客は、①次回来店を促進することと②紹介を得ること、の2つが大きな目的です。「契約」が目的でないので、上記のセールスステップに該当しない気がしますが、「次回来店を促進すること」を目的とした場合には、ホール担当者は、同様にさまざまなアクションを進めていかなければなりません。
御社のセールスステップは、どのようなものになるでしょうか?
セールスステップを作り、このページでそれについて説明をしていってくださいね。
文責:神永将行
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