第2章§2には「経営理念」を記載します。
「経営理念」という言葉はよく聞きますが、他にも「社是」「社訓」などの用語もあります。一体何が違うのでしょうか?
「社是」「社訓」は、どちらかというと、社員の守るべき行動規範やルールを指しています。「株式会社Aに集まったあなた方は、この社是・社訓(行動規範)を守るように!」などという感じです。
一方、「経営理念」は、「私たちはなぜこの会社に集まったのか?」という根源的な目的意識を喚起する言葉。
ちょっと難しいので、感覚的にとらえる為に、幾つかの例を出してみましょう。
◆「京セラ」の経営理念◆
全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること。
◆「パナソニック」の経営理念◆
パナソニックは継続的に社会の進化に、世界中の人々の幸福に貢献する、より良い生活、より良い世界を創造していきます。
◆「Yahoo!」の経営理念◆
あなたに答えを!
夢をみつけたとき
恋に落ちたとき
新しい仕事をはじめるとき
アイデアを考えるとき
そこにはかならず課題が生まれる。
その問題を解決するために大切なのは
人と人とを結ぶ、コミュニケーションである。
私たちはそう考えます。
日常に転がっているふとした疑問から
歴史を変えるかもしれない大きな問題まで、
あなたの「課題」と「答え」を結びつける
「課題解決エンジン」として、Yahoo! JAPANは
日々、皆様に答えをお届け致します。
◆「ソフトバンク」の経営理念◆
情報革命で人々を幸せに
(以上、全て各法人のウェブサイトより抜粋。平成27年9月20日時点のもの)
いかがでしたでしょうか?
長いものもあれば、短いものもあって、形式的には、これといった「型」はありません。
でも、一読してみれば、「ああ、この会社のこの理念は、確かに分かる!」というようなものばかりだったと思います。
経営理念を作っている会社は、そうでない会社に比べて「強い」と言われます。これはデータでも出ていて、年間売上高が高い会社ほど経営理念を取り入れている率が高くなってくるそうです(上場企業に限っては、ほぼ100%でしょう)。
あなたも、もしまだ経営理念を作られていないのなら、是非この機会に作られることをおすすめ致します。
文責:神永将行
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