突然だが、ドラゴンボールが好きである。
最近ではワンピースが異常に売れているが、
僕はドラゴンボール派だ。
（娘が日曜日にアニメで見ているので、ワンピースも見るけれど）
ドラゴンボールをご存知だろうか？
今日は知っている、という前提で話を進めるが。
ドクタースランプで有名な鳥山明氏の代表作の漫画だ。
（知らない人は一度読んでみて。フリーザ編からでいいから）
このドラゴンボール、前半と後半ではテイストが非常に異なる。
前半は、Dr.スランプの流れを汲み、ギャグ漫画に近いテイストだった。
しかし、後半は大きくテイストを変えた。
後半は実は主人公である孫悟空が、地球人ではなく実はサイヤ人という宇宙人であった、
という設定で、宇宙を巻き込んでのバトルが繰り広げられる。
悟空は、修行してどんどん強くなる。
最後には圧倒的に敵を凌駕する程に、自身の壁を越えていく。
スーパーサイヤ人、という伝説の戦士に変身するのだが、
さらにそのスーパーサイヤ人を越えていく。
そして、またその上をいく敵が現れる。
「おわりが無いじゃん！！」
なんど突っ込んだことか。
でも、これって、経営に似ている。
ある一定の強さを、僕らは経営で持つ事が出来る。
しかし、修行をすれば、もっともっと強くなれる。
強くなったとしても、僕らと同じ、またはその上をいく会社は
星の数程多く居る。
また、修行する。
でも、まだ上には上がいる。
不断の努力をし続けても、ある一定のレベルに行けたとしても
さらにその上を目指さなければならない。
企業は「収益を上げ、存続する」ことが目的だからだ。
次のステージに移行する時にも、ドラゴンボールは大きな示唆を与えてくれる。
「人造人間・セル編」で、悟空親子は「スーパーサイヤ人を越えるスーパーサイヤ人」に
なろうとする。
修行はもちろんする。
でも、一番大切にしたのは、「平常心」「落ち着いた心」
スーパーサイヤ人に変身するときには、大きな心のざわつきが必要だ。
だから変身した後も、そのざわつき（怒りや悲しみ、絶望など）は残る。
変身した後に、そうしたざわつきを忘れ、平常な心で居られることで、
次のステージにいこうとした。
つまり、スーパーサイヤ人になった状態が「普通」であることにして
次のステージを目指せるようにしたのだ。
この「修行」をしている時の、親子は、「修行をしている」ようには見えない。
池の周りで釣りをしながら、ゆっくりと昼寝をする。スーパーサイヤ人の姿のままで。
その姿は、休息をしているかのようだ。
経営でも、ある一定のステージまで「怒りや希望」などのざわつきを元に
達することはあるかも知れない。
上場を目指す時などが分かりやすい。
株式上場という共通のゴールを目指して、社員が一丸となって突き進んでいく。
ある意味、過度な負荷が掛かっている状態だ。
しかし、上場が出来てしまった瞬間に気が抜ければ、業績は下降の一途を辿る。
そこでは、「上場したことは普通のこと」と思い、次のステージを目指さなければならない。
「必死でここまで来た」などとは思ってはいけないのだ。
あくまで普通のこと、普通の日常の延長である、と思わないと、
下のステージにすぐに引きづり戻されてしまう。
これも、経営に共通することであろう。
そして、もっとも参考になる、と思っているのが、実は「元気玉」。
主人公（孫悟空）は、ステージが上がる毎に圧倒的に強くなる。
でも、最終的には敵の力を、あと僅かだけ凌ぐことができない。
拮抗した戦いの中で、悟空の体力は奪われていく。
その時、悟空は元気玉を使って勝利を収めるのだ。
「地球の皆、宇宙の皆、オラにちょっとだけ力を分けてくれ。」
元気玉は、皆の力を少しづつもらい、大きな破壊力を持つ玉にして
それをコントロールして、相手を倒す技だ。
傷ついたものも元気なものも、宇宙全体の平和を願い、悟空の元気玉に力を分ける。
そして出来た巨大な元気玉で、敵を消滅させる。
経営で言えば、悟空は社長だ。
社長は、圧倒的なスキルを持っていても、最終的には社員の協力が無ければ勝つことはできない。
皆の力をまとめて、コントロールすることが出来なければいけない。
●皆から力をもらえる信頼
●皆の力をまとめることが出来る統率力
●自分だけでは勝てないという前向きな諦念。
●皆の力を１つの方向に向かわせるコントロール力
いずれが欠けても駄目だ。
圧倒的な売上を記したドラゴンボールには、経営のエッセンスが詰まっている。
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2015年もあと２ヶ月超。
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■株式会社フューチャーデザイン
2006年12月創業、2007年12月5日に設立された
事業計画策定・立上げ支援・企業研修を得意とする
コンサルティング会社です。
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